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C#, PostgreSQLを用いた備品管理ツールの開発

備品管理ツールのご紹介

はじめに

今回は、C#とPostgreSQLを用いた備品管理ツールについてご紹介します。 PostgreSQLでデータベースの管理、C#のプログラムでデータベースの更新及び表示を行います。このツールは、会社内で扱っている備品の借用状況の確認と更新が主な目的となっています。

ツールのご紹介

開発環境

ツールの開発には、C#(クライアントPC)とPostgreSQL(サーバーPC, ※1)を用います。 システム構成を図1に示します。基本的な動きとしては、C#で目的に応じたSQLを発行し、PostgreSQL(データベース)に格納してある備品データを更新及び表示を行います。

※1:Linux CentOS 7
参照バージョン:CentOS Linux release 7

図1:システム構成

ツール画面

  1. ログイン画面
    備品管理ツールを使用する際に、アカウントを選択する画面です。 これにより、各アカウント毎に権限(管理者、ユーザ、ゲストなど)を付与し、操作に制限をかけることが可能です。

図2:ログイン画面

  1. 備品管理画面
    社内で管理している備品の貸出を管理する画面です。機能としては下記のことが可能です。
    (1). 社内備品の一覧表示
    (2). 検索条件に該当する社内備品の抽出表示
    (3). 備品の貸出状況の確認
    (4). 備品の貸出手続き
    (5). 表の印刷
    (6). 備品借用履歴画面(下記参照)の表示
    上記機能により、社内備品及びその貸出状況をサーバーで一元管理しているため、社内で共有することが可能となります。

図3:備品管理画面

  1. 備品借用履歴画面
    備品の借用履歴を表示する画面です。機能としては下記のことが可能です。
    (1). 社内備品の借用履歴の一覧表示
    (2). 備品の貸出日、返却日の確認
    (3). 検索条件に該当する借用履歴の抽出表示
    備品管理画面と同様に、履歴情報はサーバーで一元管理しているため、社内で共有することが可能となります。

図4:備品借用履歴画面

備品貸出の際の動き

  1. 貸出方法
    備品にはそれぞれ管理番号が割り当てられており、該当する管理番号のデータに借用者の情報を登録することで貸出完了となります。
    管理番号の入力方法は、備品管理画面での手動入力とバーコードを用いたスキャナー入力の2通りで行うことができます。また、スキャナー入力に関しては、予め管理番号のバーコードを備品に貼り、備品管理画面を開いた状態でバーコードを読み取ることで登録が可能となります。

図5:管理番号の入力方法

図6:貸出までの操作手順

  1. システムの動き
    借用者情報を登録する際のシステムの動きを図7に示します。
    図5の方法(手動入力、または、スキャナー入力)で管理番号を入力後、ツール側で該当する備品と借用者情報を、サーバーのデータベースの貸出表テーブルに登録するためのSQLを発行します。
    その後、サーバーのデータベース管理システムにより、SQLが読み取られ貸出表テーブルに対応する借用者と備品が登録されます。
    最後に、ツール側にて更新された最新の貸出表の情報にて画面を更新することで、備品の管理状況を把握することが可能になります。

図7:登録の際のシステムの動き

おわりに

簡易的なシステムではありますが、借用備品の管理状況をサーバーのデータベースを用いて社内備品使用者全員で貸出、及び、可視化可能な状態とすることで、管理状況の把握が容易になります。
このようなシステムのお話が御座いましたらお気軽に田原電機製作所までお問い合わせください。

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